Interview
Bar藤様
インタビュー
今回は、福岡市中央区の親不孝通りにある ” Bar藤 ”店主の後藤 亮さんにお話を聞いてきました!
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後藤 亮(ごとう あきら)さん
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Taberiiインタビュアー
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お店の名前の由来を教えてください。
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簡単に言うと、一文字で覚えやすい名前を付けたかった。
それと日本のバーなのに、英語やフランス語で分かり難いの名前のところが多いのが疑問だったので、後藤の藤で藤。
そして、藤の花言葉が「歓迎する、至福の時間」という意味が丁度あるので「Bar藤」に決めました。
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後藤さんの藤だろうなとは思ってはいたんですけど、藤の花の花言葉も掛けてるんですね。 素敵ですね。 お店の歴史を聞かせていただきたいんですが、もともとジガーバーをされていたのがお店を始めたきっかけなんしょうか?
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そうですね。JCAさんとはジガーバーで僕が23の時に出会いました。JCAさんとは26年くらいのお付き合いがあるんじゃないですかね。
バーテンダーをしようと思っていたわけではなく、たまたま入ったのがジガーバーでした。
前職が歯を作る歯科技工士をしていたのですが、人と話す機会がほとんどなかったので、、、
それで人と話せる仕事がしたいなとなってとりあえず入ってみたのが、ジガーバーでした。
バーテンダーをしたいとかバーテンダーが好きだとか、バーテンダーに憧れるとかでは全くなかったです。(笑)
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中々珍しいですね(笑)。お酒自体はお好きなんですか?
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もちろんお酒自体も好きですけど、飲まないとやっていけないとかではないですね。 私自身は飲まなくてもいいぐらいです。
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お店の中にたくさんボトルがディスプレイされているのは、趣味の延長でとかではないんですか?
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趣味の延長ではなくて、仕事として集めてますね。
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そうなんですね。もっと早く聞いておけばよかったです(笑)
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Barは大抵、カクテルに強くてウイスキーには弱いとか、ウイスキーには強いけどカクテルには弱いとかで両方成立しているBarって数が少ないんですよ。
あくまでうちはカクテルにもウイスキーにも強いというのも目指しているのがコンセプトにあります。
お酒好きで全国各地のBarを出張や旅行で回っている方でも楽しめるように種類は増やしていってます。
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私も同僚と、一度は全部の種類飲んでみたいと話していたんですが、来るたび種類が増えるのでこれは無理だとなりました。(笑)
この親不孝通りという場所でお店を開いた経緯をお聞かせください。
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ジガーバーで働いていた頃に、当時のオーナーがラインビルという中州を作ったと言われる方でして、その方が中州や天神を開拓していって親不孝通りだったり西通りにBarを作ったんですよ。 ですが、その方の事業でいろいろあって親不孝のジガーバーも閉めてしまうことになったので、、、その方に「僕が買います!」と言ってみたら大金が必要だと言われてしまって、そこは断念しました。
その後、ここなら2年くらい空いてるからという経緯でここで始めました。 場所のこだわりはないんですが、中州では特定のお客さんばかりになってしまうので面白くないし、お客さんからしてみれば行きたいお店には場所も関係ないと思うので本当に気にしてないです。なので、お店の前を通ったから行ってみようではなく、Bar藤に行きたいと思って来ていただいた方が嬉しいです。
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お酒の種類は当然だと思うんですが、他にお店のポリシーやこだわりなどはあったりしますか?
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魅せ方にこだわっています。ただボトルを置いてたらいいとかではないです。
うちよりもボトルが多い店なんて沢山ありますけど多く置いているように見えないんですよ。なので、うちではお客さんが来られた時に圧倒するような置き方をしているし、考えておいていますし、インパクトのあるような記憶に残るような置き方をしています。
ポリシーとしては、誰かの弟子というのは嫌ですね。福岡にも有名なBarはたくさんありますけど、そこの弟子というは嫌なんですよ。
自分がどれだけ頑張ったとしても、弟子という肩書がずっとついてくることになるので、バーテンダー協会にも入らないし、積極的にお付き合いはしてないです。ただ、いろんなお店の情報は仕入れたり、人気があるBarの情報だったりは勉強したりしています。
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そんな中で後藤さんのオリジナルカクテルの一押しとかありますか?
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ないです(笑)。 オリジナルはいっぱいあるので、一押しを決めることは出来ますけど人それぞれ美味しさは違うから。
これもポリシーと言えるかもしれないですが、これがおいしいですよと出すのが好きじゃないんですよね。
僕がおいしいでしょと出したらお客さんもおいしいと答えてくださると思うんですが、お客さんの情報を聞いて、お客さんが飲みたいと思うものを作るのが僕たちの仕事だと思うので、僕らがおいしいと思って出すのは違うと思っています。
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ずっと福岡で営業されてると思うんですが、何か福岡に縁があったりとか理由はありますか?
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鹿児島出身ですが、ずっと働いていたのが福岡であるのと鹿児島だと今のようなお店をしても難しいと思ったというのがあります。 福岡が好きというのもありますし、自分がずっと住んでたいと思う街なので。
専門学校、18の時からずっと福岡です。
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どんなお客さんがよく来店されますか?
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バーホッパーみたいなお客さんや全国の有名なバーを回っているようなお客さんも来ます。もちろん、興味本位で来ていただくこともあります。
でも、いろんなお客さんがいらっしゃいますね。女性一人のお客さんも来てくれますよ。今はリピーターの方よりも一見のお客さんのほうがが多いですね。やっぱりコロナが明けてインバウンドの方が多いので。一見7:リピーター3くらいの割合だと思います。 お客さんそれぞれにもブームがあって離れていってしまう方も全然いらっしゃるので、リピーターだから一見さんだからは関係ないですね。
一見さんにもリピーターのお客様にも、Bar藤に行きたかったので来た、と言っていただけるようなお店になりたいと思っています。