Interview
晴れときどき鶏様
インタビュー
今回は、福岡市早良区の昭代にある” 晴れときどき鶏 ” のオーナーの息子さんで社員の桑野さんにお話を聞いてきました!
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桑野(くわの)さん
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Taberiiインタビュアー
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本日は宜しくお願いします! まずお店の名前「晴れときどき鶏」の由来を教えていただけますか?
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もう20年くらい前になるんですけど 、母が「はれときどきぶた」っていう絵本のあとがきが好きだったんです。そのタイトルから「晴れときどき鶏」っていう風に名付けたと母からは聞いています。「晴れときどき鶏」という名前には特別な意味合いは無いというか、オマージュみたいな感じです。あとは珍しい名前だなっていうところで集客の意味でも名付けたんだと思います。
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お母様に少しお話を伺ったときは息子さんが好きだったからみたいなこともおっしゃっていましたよ。
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そうなんですか?詳しくは母に聞いたほうが分かるかもしれませんね。前の店舗の時はカウンターの下に、はれときどきぶたの本が置いてあったんですよ。あと、最後のあとがきのページがカウンターに飾ってありました。
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そうなんですね! 晴れときどき鶏さんはこちらの場所でずっと営業されていらっしゃるんですか?
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ここの土地をオーナーが所有していて2013年の 6月24日に焼鳥屋をオープンさせました。ただ、2年前に火事になって、全焼しちゃったので、新店舗は元々僕の実家だったんですけど、実家を全部改装して去年の2023年の4月20日にリニューアルオープンしました。前の店舗は席数も少なかったので、大きくしてやっていこうかっていう話で、こうなりましたね。
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大変でしたね。でも、ご実家を改装して、新しいスタートを切られたんですね。 店内もすごく可愛いお店だなと思って。焼鳥屋さんって煙モクモクでベタベタみたいなお店が多いイメージなんですけど、ここに家族で行こうってなって来たら子どもたちも嬉しいですよね。
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ありがとうございます!まだ新しいので清潔感があるのかもですね。 デザインとか壁に飾ってある絵とかは、オーナーが趣味で手掛けた部分が大きいですね。イメージは南フランスだそうです。
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南フランス!とても可愛らしい雰囲気ですよね。あと、お店の表にあるピンク色のドアも素敵です!
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あれは全部オーナーが絵を描いて、色付けもやってます。結構みんなあそこで写真を撮られることが多いですね。晴れどきドアですね。
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あのドアはオーナーさん手作りなんですね。すごい!オーナーさんですが、お店に出ていらっしゃるときは「オーナー」っていう名札を付けられてますよね。
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そうです。「オーナーです」って自分で書いて。 子供の頃からずっとみんな大将って呼んでたんですが、自分はオーナーなんだって最近は言っていて(笑) 店長を大将って呼べって言われてるんですけど、もう何十年も大将ってみんな呼んでるんで、それが抜けなくて。
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たしかにそうですよね。急に変えるのは難しいですよね。 オーナーさん、とても社交的な方ですよね!
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はい、めちゃくちゃ社交的ですよね!
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こちらを利用させていただいた時に、すごく気にかけていただいて。
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バイオリニストみたいな感じだったでしょう?(笑)
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オーナー感があふれていましたね。
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一人だけベテラン感がありますよね。
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本当に気にかけてくださって。夏だったので。暑くないですか?とか、子供用の椅子も準備してくださったり 素晴らしい接客で嬉しかったです。
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誕生日のお客様にはバイオリンを弾いたりもしますし、今はまだ練習中なので、親しい方のお子さんが誕生日だったりするときにはよく弾いていますね。
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本当のバイオリニストですね! オーナーさんは店舗によく出ていらっしゃるんですか?
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たまにですね。店長がこのお店の総括をしているので、オーナーのお客様が来たりしたときに出たり、土日の忙しいときには少し手伝いに来る感じですね。
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店長さんにお任せされてるんですね。
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そうですね。店長とは30年くらいの付き合いで、店長が高校生の頃にオーナーがやっていたお店にアルバイトで入ってから、ずっと続いた仲なので、オーナーの考えやお客様への思いというのは把握しているという感じですね。ただ性格は違うので、必ずしも一致するというわけではないですけど一番にオーナーを慕っています。
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前の店舗の時から、店長さんはずっと店長をされているんですか?
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そうです。もうずっと店長です。晴れときどき鶏は店長に任せるという感じなので、もうずっと変わらずですね。なので言ったら桑野家の長男みたいな感じです。僕が長男なんですけどね(笑)
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本当に家族みたいな感じですね。 あと、メニューについてのこだわりも教えていただけますか?
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そうですね、うちのオーナーもオススメしているんですけど、糸島産の豚バラと皮ですね。この二つは必ず売り上げナンバーワンとナンバーツーで入ってきますね。
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やっぱり他のお店と違いますか?
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そうですね、特に焼き方は、店長の塩コショウの振りと、焼き加減が美味しいっていう理由で来ていただくお客様が多いですね。塩コショウの振り方がちょっとでも違うと全然味が違ってくるので。店長の塩コショウの振り加減は、真似できないですね。
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そんなに違うんですね。新店舗になって変わったことはありますか?
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そうですね、今まで魚は扱ってなかったんですけど、僕が入って一人担当 ができたので魚も出来るようになって、メニューの幅も広がりました。 あとは、旬のものを取り入れたり、大衆居酒屋みたいな感じにすることを大事にしています。今は高い焼鳥屋の8,000 円てのお店とかも増えてきているんですけど、やっぱり大衆居酒屋の方がみんな入りやすくて、色んなものが食べられますよね。高いものってリピートはちょっと難しいじゃないですか。なのでみんなが気軽に食べられて、何度でもリピートしやすい感じを心掛けています。 あとはちょっと変わったものをメニューの中に取り入れるようにしていて、変わったもので言うと、手羽先の天ぷらがあるんですけど。
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手羽先の天ぷらですか。
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あとはニンニクライスとかですね!ステーキ屋さんでは食べるかもしれないですけど、焼鳥屋にはあまりないですよね。 なので今で言うと、ちょっともうギリギリですけど、安納芋とかですね。上にバター乗せて、バニラアイス乗せて食べるとか。いろんな層の方に召し上がっていただけると嬉しいです。
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お店にはどんな方がよく来られますか?
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そうですね、この辺りは周りが住宅地だったり、学校が近いので、ファミリーの方が多いですね。地域の方に愛されるような店舗を目指しているので、ファミリー向けに子供には値段はある程度抑えて子供たちが楽しめるようにといろんなものを食べられるようにしています。その分、大人の方には今16時から18時までは飲み放題が1時間800円でやっていて、サラリーマンの方々にも気軽に楽しんでいただけるようになっています。
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16時から18時の間で1時間800円?すごいですね!
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結構、それを求めに来る方も多いですし、ママ友 みたいな感じでママ友同士で来られる方も多いです。子 供連れでママ友が来られた時に、大人の方は1時間800円で1時間ですけど、ある程度好きなように飲んでもらって、お子様は店内が広いので、ちょっと遊んでもそんなに気にならないかなっていう感じで、リーズナブルに食べてもらえるような感じです。
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家族、ファミリーだったり地域の方だったりと協力してっていうのは、やっぱりここの土地だからこそですよね。
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そうですね。もうここの土地だからこそですね。西新とかでやっていたとしたら、多分やり方は違っていたと思うし、本当にここの地域だからこそ、こういう業態でやっていきたいなっていうのが、オーナーや僕らの総意見なんで。
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そういうコンセプトは、開業当初からですか?
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そうですね。だからオーナーも僕が通っていた保育園の理事をしてたりとか、今は公民館で夏祭りにも参加したりとかあるんですけど、もともと地域との交流があったんですよ。そういった面でもある程度、地域の方とできたらいいなっていうのも話していたので。
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ずっと地域の方との交流を大切にされてきたんですね。 桑野さんはどんなきっかけでお店で働くことになったんですか?
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もともとは航空自衛隊にいたんですけど、次に旅館で働いていたんです。
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旅館?サービス業ですか?
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そうです。接客がしたくて。そっちの方が向いてるなって思って、接客業をやってたんですけど、火事になって、今までは店長一人で切り盛りしてたんですけど、これだけお店の規模が大きくなる と、一人じゃもう絶対無理だなってことで、戻って来ようかなと思って。
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そうなんですね。 今はお店でどんなことをメインでやってるんですか?
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調理ですね。店長が焼き鳥で、僕が一品料理で2人体制で料理を分担しています。あとはアルバイトの学生たちと協力しながら運営しています。
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アルバイトの方はどれくらいいらっしゃるんですか?
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12人くらいですね。学生が多いです。
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それは多いですね。サービスを良くするためにですか?
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そうですね、サービスの向上もありますし、アルバイトが少ない店舗には、多分お客様ってあんまり入ってこないと思うんですよ。手厚くできないので。常にアルバイトがしっかり入っている状態だと、どういう時でも対応ができるので、そこの最低人数を決めています。 なので、今が多分ベストかなっていう感じでそれが12人くらいですね。
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チームっていう感じで良いですよね!
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そうですね。ちょくちょくバイトたちを連れてイベントもしたりするんで、バーベキューだったりとかボウリング大会だったりとか。
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それはいいですね! あと、今後のことについてお伺いしたいんですけど、今後どのようなお店を目指してますか?
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そうですね。今後も地域の方に来ていただけるようにしたいと思っています。20年前に子供の頃に来ていた方が、リニューアルオープンしてまた来てくれたり、子供の頃にここ来たなぁとまた思い出してくれたりとか、そういったずっとみんなの思い出になってくれればなと。それこそ子供の頃、食べに来ていて今アルバイトで来てくれている子もいますしね。今後も変わらず地域の方に愛されるような店舗作りをずっとやっていきたいなって思います。皆さんの思い出の場所、というとちょっとおこがましいですけど、自然と集まれる場所にしたいなと思っています。
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前の晴れときどき鶏さんが色んな方が気軽に入って来れるようなお店だったって聞いたんですが。
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そうですね。今の店舗とは雰囲気が違うので入りやすいっていうのもあるし、すぐ入って買う感じで、そこに座って飲んだりとかやってたので。 前はテイクアウトが結構メインだったんですよ。
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そうなんですね。今もテイクアウトもされてますよね。 テイクアウトの方は多いですか?
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そうですね。 20年前に発行した持ち帰りのカードがあるんですけど、それを持っていたら10%割引できるよというのがあって。それを未だに使われる方とかもいらっしゃるんですよ。
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それ、使い回しができるんですか?一回きりじゃないんですか?
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一回きりじゃないです。その方がずっと使われてます。
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何回でも?
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はい。何回でも使えます。でもそれ、20年前に一回しか発行してないので。そりゃあもう20年も通って下さっているわけだから、そんな無下にはできないですよね。
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たしかにそうですよね。 20年続けて来られて、ここでずっとやってこられたのはなぜだと思いますか?
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それこそこういう地域の特性がすごく合っていたのかなと思うんですよね。
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そうですよね。みなさんに支えられてみたいな感じですよね。。
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本当にそうですね。なので場所は大事ですよね。結局場所で寄ってくる寄ってこないもあるし、地域柄も出てきますし
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みんなに来てもらえるのが一番ですね。
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そうですね。 やっぱり最近はこれだけ店舗が大きくなると、地域の方には来ていただけますけど、それでもより上を目指すのであれば、色んなところから集客できた方がいいので、こっちに移行してからSNSにちょっと力を入れてみたりしています。 そういうので、より集客をアップさせて、何かしら来ていただいているお客様たちに何か還元できるものがあれば還元していきたいなっていうのはあります。
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素晴らしいですね。最後にTaberiiについて感想をいただけますか?
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そうですね。僕ら的には他のQRコード決済と決済方法は変わらないという感覚なので対応しづらいなという感覚は全くないですね。
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嬉しいですね。 今までのお店のスタイルに馴染んで使っていただければ嬉しいかなって思っています。
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使っていただく方が、特に福利厚生で使えるのであれば,みんなにとって良いですよね。 あと、決済手数料がタダなんですよね。
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そうなんですよ。手数料がネックで、こういう電子マネーを入れてないっていうところも多いですし、現金だけみたいなところもありますね。
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なんで僕ら的には、Taberiiをもっと広めてほしいなと思っています!
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わかりました!頑張ります。こちらこそよろしくお願いします! 本日はありがとうございました。