Interview
店屋町鈴太郎様
インタビュー
今回は、福岡市博多区店屋町にある ” 店屋町鈴太郎 ” 店主の馬詰 拓さんにお話を聞いてきました!
-
馬詰 拓(うまづめ たく)さん
-
Taberii インタビュアー
-
まずは、お店の名前の由来を教えてください。
-
もともと、11年くらい東京の神楽坂で金太郎という焼き鳥屋をやってて、dancyu(ダンチュウ)とか食の雑誌に載るくらいのお店だったので、そこそこ有名だったと思います。今はもう辞めちゃったんだけども、金太郎から一緒についてきてくれたスタッフがいて、そのスタッフと一緒にやるのであれば、じゃあ「太郎」って名前を引き継いで何か良いの無いかなと話していた時に、1文字変えて「鈴太郎(リンタロウ)」にしました。
別に銀太郎でも良かったんだけど、鈴でお客さんを呼び込む感じで縁起もいいし、鈴にしました。
ただ、結構、みんな読むのが難しいみたいで、スズタロウって呼ばれたりしますね(笑)
-
焼き鳥屋から今のジャンルに変えたのは何か理由があるんですか?
-
飲食業を始めて30年くらいになるんだけど、私はもともと中華料理の出身なんですよ。
その後、同じ会社のグループ内で、イタリアンを少しやったり和食居酒屋で働いたりとか、色んな店舗を任せてもらってるうちに、一度焼き鳥屋をやってみたいなって思いがありましたので、ちょっとやってみたんですけど、まあ、そこが結構繁盛店になっちゃって、店の顔になってしまったので、もう辞めるに辞められない、みたいな状態でしたね。
-
じゃあ、「金太郎」さんはもう無いんですか?だいぶ惜しまれたんじゃないんですか?
-
もう、ないですね。閉めてしまいました。だからその時のお客さんは今でもこっちに来てくれます。
東京から福岡に出張に来てくれた時に、「なんで焼き鳥屋やってくれないんですか?」って言われたりもします(笑)
この店も始めは焼き鳥もやっていたんですけど、ちょっと店が古くって換気が悪かったんですよ・・・
だからなかなか煙を吸っていかないので、そこだけちょっと諦めて・・・
自分としてはバルスタイルもやってみたい思いがあって、色んな料理を出しながら、飲んでもらう。
そんなお店を出してみたいと、そんな感じです。
-
開業されたのはいつですか?
-
2024年の3月16日で7周年です。
-
そうなんですね。内装が綺麗だから新しいのかなと思っていました。
-
はい、頑張っています(笑)
-
今のお店を福岡で開いた理由は?
-
福岡は、僕の奥さんが福岡の人間なんですよ。
家庭の事情でちょっと帰りたいって話がでて、自分もちょうど焼き鳥屋10何年やって、その時の会社で働き続けることを考えると、
結構体もしんどかったので、惜しまれつつだけど焼き鳥屋を閉めることにしました。
福岡に来て、どうしようかなと考えていた時に、じゃあ自分でやるか、と鈴太郎を開店しました。
-
馬詰さんご自身に福岡に縁はあったんですか?
-
もともと僕にはないんです。奥さんと一緒に福岡に来てて、せっかくならこっちでやりたいねぇと。
僕は高知県出身なんですよ。
-
お店のポリシーやこだわりがあれば教えてください。
-
ほぼ手作り、化学調味料は使わないという事にこだわっています。
味の素を使ったり、出来合いのドレッシングを使ったりとかそういうのは一切やらない。意外と、お客さんが知らないだけで、飲食店はそういうの使ってますよ。まあ、そっちの方が安いからってのもありますよね。
その他は、ごく普通にやってます。別に特にってこだわりではないけども「ちゃんとしたものを出す」という事ですね。
-
焼き鳥屋など色々な業種の経験などが活きていることなどありますか?
-
ランチの場合で言うと、中華をやってきたおかげで、いろいろ早くものを出せる、スピードがあるってのは活きてるかな。唐揚げを中心として。
-
確かにランチに中華風のメニューが多いですよね。
-
ランチ後半メニューにシューからだったりチャーハンがあったり、そうですね。
-
お店の一押しメニューを教えてください。
-
やっぱり唐揚げじゃないですかね。1番人気だし。
このまえちょうどThreads(スレッズ)に人気メニューをあげたんですよ。
-
唐揚げ、なすの煮びたし、、、チキン南蛮8位なんですね。
チキン南蛮はよくみんな食べてるイメージですけど。
-
そうですね、夜は提供していないので、低いんだろうなと思います。
-
なすの煮びたしはお昼食べられるんですか?
-
ランチのBセットの小鉢につけているときがあって、それを希望してもらえれば食べられますよ。
知ってる人は知っているという感じで、時々、お願いされます。
-
飲食店を志した理由は何ですか?
-
小さい時から、母親について料理を作るのが好きだったから、かな。
小学校6年生の頃の文集にも「コックになりたい」と書いていたくらい。
もちろん思春期や大きくなるにつれて変わったりするものだと思うんですが、最終的には20くらいの時にこの道で行こう、と決めました。
-
お店のコンセプトのようなものはありますか?
-
一番最初に売りにしてたのは、九州産の果実を使ったサワー・カクテル系です。
これを中心にして、色んな飲み物が飲めますよ、というのがコンセプトですかね。
だから、焼酎いっぱいありますよ、とかそういうのではなくて、今はまあ、奄美大島に知り合いがいるので黒糖焼酎を置いているが、
それよりは、果実を使ったドリンクを飲んでもらいたいというのはあります。
これを飲みながら、おひとりさまでも来れるくらいの小鉢とかを提供する、そういうスタイルです。
なので、大皿とかではないので本当はあまり大人数向けではないんでしょうね。
-
夜もおひとりで来られる方がいらっしゃるんですね。
-
夜も、女性おひとりのお客さんもいます。
ただ、福岡の文化として団体客も多いので、そっちを忘れているわけではなく奥の個室やテーブル席で6~8人くらいですと
十分楽しめるんではないでしょうか。
今はスタッフが少なくなってやめてしまったんですが昔は2階もやっていて、上にも10数人入れるスペースがありました。
-
どんなお客さんに来てもらいたい、などありますか?
-
おひとり様大歓迎ですね!あとはノンアルの方も。 時代的にアルコール低めとかノンアルコールで楽しみたいというのも増えてきているのでうちはワンドリンク制というのもやらず、そういったお客様にも楽しんでもらいたいと思っています。別にお水でも、果実サワーをノンアルでも良いですしね。
ですので、最近はそういうお客さんも増えてきています。
-
サワーやカクテルは全部、九州の果実でやっているんですね。
お客さんにどう思われたいかなどあったりしますか?
-
いつもウエルカムなスタイルでいたいと思っているので、あまり緊張なさらずに来ていただきたいと思っています。
-
たまに職人気質で、お客さんを選ぶというお店もあったりしますよね。
-
うちにはそういうのは全く無いですね。もちろん、態度が悪いお客様には、他のお客様の空間を守るために厳しくしたりもしますが、こちらはウエルカムですよ、っていうのを分かってほしいですね。
-
我々も、お客さんを大切にしてくれるお店と関係を深めていきたいと思っています。ので、ちゃんと伝わっていますよ!
-
伝わってるみたいで良かったです(笑)