Interview

今回は、福岡市内各地に出店されている“Journey Wagon 結い鶏”店主の別府 未生さんにお話を聞いてきました!

  • 別府 未生(べっぷ みお)さん
  • Taberiiインタビュアー

本日はよろしくお願いします!

よろしくお願いします!

それでは早速ですが、お店の名前の由来を教えていただけますか?

名前の由来は、「旅するワゴン」です。キッチンカーという形で、いろんな場所を旅しながら、美味しいものを通して皆さんとつながり、ご縁を結んでいけたらいいなと思って「Journey Wagon 結い鶏」という名前にしました。でも、実際に営業を始めてみると、いろんな所に旅する予定だったんですが・・・福岡市内ばかりで。今は、地域密着型でやっていこうと思っています。

素敵なお名前ですよね。「旅する」というイメージは最初からあったんですか?

そうですね。キッチンカーって、いろんな所で営業できるのが、ちょっとした強みだと思っていて。それで「旅しながらできたらいいな」という、完全に妄想ですけどね(笑)。

そもそも、なぜキッチンカーという形を選ばれたんですか?

店舗を開くことも考えたことはあったんですけど、ちょうどコロナの時期もあって、固定店舗よりも始めやすいということもあって、キッチンカーからスタートしました。

もともと飲食業のご経験はあったんですか?

飲食業で正社員として働いたことはなくて、アルバイトの経験があるくらいですね。それまでは、ずっと不動産の仕事をしていました。父が飲食業をやっていて、福岡や熊本で和食のお店を経営していました。

そうなんですね。お父様の姿を見て、飲食業に興味を持たれた部分もあったんですか?

小さい頃は単身赴任で、あまり一緒に過ごす時間はなかったんですけど、そういう姿は見ていましたね。実は最初、看護科に通っていたんです。そこから編入して、幼稚園教諭と保育士の資格を取って、学校を卒業してからは幼稚園で3年くらい働きました。その後、25歳で東京に行き、不動産の仕事を10年ほどしていました。コロナのタイミングで地元福岡に戻ってきて、「自分で何かやりたい」と思った時に、キッチンカーがピンと来たんです!

かなり幅広いご経験をされてきたんですね。キッチンカーがピンと来た理由は何だったんですか?

うーん…飲食業の経験があったわけではありませんが、「自分で何かやり遂げたい」「やってみたい」という気持ちがすごくありました。

その流れでお聞きしたいのですが、キッチンカーをやろうと決めて、なぜ親子丼だったんですか?

もともと鶏肉が本当に大好きで、当時は筋トレをしていたこともあり、毎日鶏肉を食べていました。その時にパーソナルトレーナーさんに教えてもらって、今親子丼に使っている「朝引き鶏」に出会ったんです。それが本当に美味しくて。毎日鶏肉を食べていたからこそ、その美味しさが分かりました。
「この鶏を使った料理を出したら、きっと喜んでもらえる」と思ったことが、きっかけです。もともと和食が好きで、食材そのものの味を活かす料理が好きなんです。優しい出汁で、素材を引き立てるような。だから、そんな一杯を届けたいと思い、卵も糸島の新鮮なものを使用して、ジャンキーなものではなくて、みんなに好まれるような、毎日でも食べられる親子丼を作りたいと思いました。

別府さんが毎朝鶏肉を食べていて、本当にこよなく愛しているということは聞いていました。それで、この愛はどこから来ているのだろうと思っていたのですが、今日のお話を聞いてすごく納得しました!
では、お店として大切にしていることを教えてください。

一番大切にしているのは、「安心・安全」です。やっぱり、食のことを考えると、そこが何よりも大切かなと思っています。何か特別な経験があったからというわけではないのですが、自分が食べるときにも、安心・安全が一番だなと思っています。鶏肉は国産の朝引き鶏を使い、卵も養鶏場に直接足を運んで新鮮なものを仕入れています。イベントなどでは、お子さんからご高齢の方まで食べていただくものだからこそ、そこは欠かせないと思っています。

初めて来た方に、ぜひ食べてほしいメニューは何ですか?

やっぱり一番人気の「こだわりすぎた親子丼」ですね。朝引き鶏を使っているので、柔らかさと濃厚さが全然違います。
ただ、実は信者が多いのは「鶏皮親子丼」なんですよ!お客さんの顔を見ると、「鶏皮ですね」と分かるくらいです(笑)。私自身は鶏皮は少し苦手なので、正直なところ、ハマる理由があまり分かっていないのですが…福岡といえば焼き鳥、そして鶏皮というイメージもあって、鶏皮好きの方が多いのかもしれません。

いろんな種類を出されていますよね。この前、「せせり親子丼」をいただいたのですが、ふたを開けた瞬間の香りと、歯ごたえも良くて、とても美味しかったです。

せせりも人気です!焼きたてが一番美味しいので、注文を受けてから焼き上げています。その分少しお時間をいただくこともあり、申し訳なさもありますが、出来立ての美味しさは大切にしています。

いろんなお客さんがいらっしゃると思いますが、どんな場面で、食べてもらえたら嬉しいですか?

難しいですね(笑)。でも、イベントとかにも出店しているので、老若男女、幅広い世代の方に食べてもらえたら嬉しいです。

たしかに、イベントだといろんな年代の方が来られますよね。

そうですね。どちらかというと、ザ・イベントという大きなものよりも、例えば、保育園や小学校など、小さな子供が来るようなイベントや、老人ホームでの出店など、地域に根ざした場所での出店が多いです。
大きいイベントは、賑やかで活気がありますけど、地域密着型でお客さんと関われる場面が多い方が、やっていて楽しさもあります。

ありがとうございます。すごく想いが伝わりました。今後について、「こんなお店であり続けたい」など、目指していることがあれば教えてください。

基本はランチがメインなので、博多・天神でも多くの方に知っていただいて、「親子丼と言ったらここ」と名前が挙がるくらいのお店になりたいですね。これからは店舗での営業も予定しているので、 そこでも「親子丼と言えばここ」って言ってもらえるような、皆さんにいつまでも愛され続けるお店でありたいです。

ありがとうございます。最後に、Taberiiについて率直にどう思われましたか?

最初は正直なところ、「何かまた間に入ってお金を取られるやつかな」と思いました(笑)。キッチンカーは、出店の際などに仲介手数料や利用料を取られることも結構多く、またそういうのかなと思いました。
ですが、きちんと知るうちに、「逆に、誰得なんだろう?」って思って(笑)。よく考えてみると、関わる人みんながwin-winというか、助け合いになる仕組みになっていることが分かって、素敵だなと思いました。

「助け合いになる仕組み」だと感じたのはどういった場面ですか?

お客さんが来られた時に、「いつもありがとうございます」とよく言われるんです。でも私たちは、「こちらこそいつもありがとうございます」という気持ちでいるんです。
毎週博多に来てくださるTaberiiのお客さんが「育休取るので、今日が最後なんですよ。いつもありがとうございました。」と声をかけてくださいました。そうしたコミュニケーションを取る中で、すごく良い仕組みで、みんなが助け合いみたいになっているな、素敵だなと思いました。

ありがとうございます。

最近は、ランチ難民について勉強している学生さんが来てくれることもありました。西南学院大学や福岡大学の学生さんで、Taberiiの話をすると、とても興味を持ってくれていました。どんなことを学んでいるのか聞いてみると、博多エリアにはランチ難民の方が多いことや、企業が社員食堂を維持するのが年々難しくなっている現状について学んでいるとのことでした。そうした課題を考える中で、キッチンカーという選択肢にたどり着いたそうです。実はうちのことが気になっていて、福岡市役所で出店していたときに声をかけてくれたみたいです。正直、びっくりしました(笑)。

そんな出会いもあるのですね。学生さんにとって、実際の現場で話を聞ける機会は、貴重ですよね。

そうですね。「ランチでは、Taberiiのような仕組みもあるんですよ。」とお話しすると、とても熱心に聞いて、調べてくれていましたよ。

ありがとうございます。インタビューは以上になります。
本日はありがとうございました。