Interview
五島列島の旬魚×イタリアン よし家様
インタビュー
今回は、福岡市中央区渡辺通りにある” 五島列島の旬魚×イタリアン よし家” の店長の田川健一さんにお話を聞いてきました!
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田川 健一(たがわ けんいち)さん
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Taberiiインタビュアー
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本日は宜しくお願いします!
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宜しくお願いします!
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まずお店の名前の由来をお伺いできますか?
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そうですね。店名は、うちの社長と専務の名前に「よし」が入っているんですね。その2人の「よし」を取って「よし家」になりました。
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なるほど。そういうことですね!
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まあ、店名が決まった後に、スカウトされたんで、店名に対してはあんまり僕は思い入れはないです(笑)
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そうなんですね。田川さんは、よし家さんにスカウトされたんですか?
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はい、以前、大名で自分のお店をやっていたときに参加した異業種交流会がきっかけです。誘ってくれる人がすごく仲良い人で、一回会って話だけでもいいから聞いてやってと言われて、今の社長と会って。そしたらイメージしてた人と全然違くて。長崎で自分で事業をやっていて、こっちにお店出したいって聞いてたので、どーんとした親父さんの社長のイメージだったんですけど、全然僕より年下で。この人とだったら楽しくできそうだなと思って、じゃあやりますよって感じで。
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なるほど。話しやすそうとか、一緒にやったら楽しそうだなっていう感じだったんですね。
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ちなみに外のお店の看板のデザインなんですけど、「エントランス」って書いてあるじゃないですか。もともと「入り口」って漢字で書く予定だったんですけど、「入り口」やめて、「エントランス」に変えていいですか?って社長に聞いてみたんです。僕が前やっていたお店の名前が「エントランス」だったんですよ。そうしたら、前の店の時の常連さんとかがすごい喜んでくれるんですよね。あ、エントランスって書いてある~って。そういうのを、ちょっと遊び心で入れてますね。
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へぇ。それは嬉しいですね。そういうのを気軽に言い合える社長さんとの関係も良いですね。
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そうですね。
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ご自身の経験されたイタリアンを取り入れたいっていうのもすぐ通ったんですか?
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もう結構お任せです(笑)好きにやってくださいみたいな。五島列島の魚を使えば大丈夫とおっしゃってましたね。魚良いのが入るんで、使ってくださいみたいな感じで。
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そういった、きっかけだったんですね。
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そうですね。専務は五島出身で、長崎の方で鮮魚の卸の仕事をやっていて。 うちの親会社の九州電気空調にも営業として所属していて、五島の新鮮な魚が安く手に入るからそれを使って福岡でお店を出したいというのがあったんですね。
最初は普通の海鮮系を使った居酒屋のつもりで話を進めてたらしいんですけど、僕がもともとイタリアンのシェフなんで、イタリアンしかできませんよ(笑)っていう話から、イタリアンもあって和食もあってみたいなコンセプトでやりましょうってなりました。
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でも、イタリアンのご経験はありますが、和食はどうだったんですか?
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居酒屋の立ち上げとかを僕、何店舗かやったことがあって。その時に覚えた感じですね。
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そうなんですね。
幼いころからお料理は得意だったんですか?
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料理は好きでしたね。小学生のときは両親が共働きだったんで家で作る機会も多かったんですよね。僕、四つ上の兄もいたんですけど、兄も元々料理が好きで、家でレシピ本見ながら一緒に作ってたんですよ。それがきっかけですよね。漫画の「美味しんぼ」とか、僕世代でいうと「ミスター味っ子」とか。
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味っ子、懐かしい‼
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ミスター味っ子が僕のたぶん本当の原点。
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その後の経歴もお伺いしてもいいですか?
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高校は夜間学校に行ったんですよ。なので昼に仕事しようっていう時に、飲食のアルバイトに入って、そこからずっと飲食店で働いています。
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長いですね。
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16の時からですね。
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高校時代に飲食店でアルバイトをされていたお店はどんなお店だったんですか?
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それは当時、早良区の原のダイエーの1階にあるフードコートですね。 そこでラーメン作って、クレープ焼いて、たこ焼き焼いて、お菓子焼いて、というのを4年間やって、その後、パスタ専門店に勤めました。
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その後は大名の方でご自身でお店をされていたんですね。
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そうですね。間にいろいろやってたんですけどね。 友達と2人でカフェをやって、その後、居酒屋の立ち上げを手伝って、そこからダーツバーで働いていました。
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そうなんですね。でも色んなジャンルが学べるからいいですね。 ところで、この場所っていうのは決まってたんですか?
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僕が引き受けた時はもう決まってましたね。
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そうなんですね。
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ここか春吉の候補だったらしいんですけど。
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なるほど。ここの場所は何か理由があるんですか?
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そうですね。使っていただけそうなお客様が見込める場所だったっていうのが大きかったみたいですね。 最初の1年間ぐらいはちょっと苦労しましたけどね。
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本当ですか。どうやって広めていかれたんですか?
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最初は広告媒体全く使ってなくて。1年ぐらい経った時に、ちょうどキャンペーンのプランがあったんで載せてみたんですけど載せた瞬間にたくさんのお客さんに来ていただいて。
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やっぱり違うんですね。調べますもんね、どこがいいかなって。
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そこからリピーターさんがどっと増えた感じですかね。
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うちの社員も、Taberiiによし家さんが入る前から来てますもんね。いつも行ってるよって聞いてます。リピーターですからね(笑)
お魚を使ったお店っていっぱいあると思うんですけれども、他のお店との違いみたいなのを意識してるところってありますか。
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看板にしてるのがブリなんで。養殖のブリを使ってるんですよ。
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そういう美味しいお魚がいつでも手に入るっていうのは、やっぱり強みですよね。養殖ブリということですが、天然じゃなくて養殖なんですね。
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そうですね。脂の乗り方が全然違いますね。 天然物はどっちかっていうと、トロッとしてるけど、ちょっとコリッとした食感もあるんですけど、天然の養殖のブリは、口に入れた瞬間にとろけるような感じなんです。 お昼は無い日もありますが、夜はだいたいいつでも出していますね。
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そうなんですね。 お店に来たらぜひ食べて欲しいっていうものは何ですか?
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お刺身系と、イタリアンメニューですかね。
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お刺身で言うと、今なら何ですか?
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やっぱりブリですね。 ブリのお刺身とか、炙りブリ。炙ったブリのお刺身ですね。
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メニューもいっぱいありますよね。悩んじゃうくらい。すごい。 お魚系とお肉料理。イタリアン料理のサラダ。おつまみ系と。お肉もありますよね。 こういうメニューは、お一人で考えられるんですか?
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僕ともう一人、社員の女の子がいるんです。その子は飲食料理をやってたわけじゃないんですけど、僕もその子もすごいお酒好きで、酒飲みがこのメニューには何かいなねっていうのを二人で酒飲みながら話して、色々出来上がるっていう(笑)
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楽しそう(笑) 何食べようかなって悩んだら、ここに来れば何でもあるからいいですね。
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そうですね。基本そういうのが狙いです。
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だいたいどちらかですよね。
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カップルで来られる方は結構分かりやすくて、女性はイタリアンメニューを食べながらカクテルとかワインを飲む。男性の方は刺身とかおつまみ系食べながら焼酎になる。
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なるほど!いいですね‼
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なかなか、よその店じゃ見られない光景。
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そうですよね。それが出来るのがよし家さんですよね。 あと、パスタ専門店出身の田川さんの気まぐれパスタはぜったい食べたいですね。
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パスタを気まぐれにしてるのも、お酒何飲んでるのかなっていうのを見て、それに合わせて作ってるんですよね。
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そうなんですか!
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ワイン飲んでるグループだったら、ワインに、それも赤か白かに合わせて、ソースの内容を変えたりとかしてます。
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そうなんですか。それは嬉しい。
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焼酎、日本酒飲んでる人がいたら、ちょっと和風系のパスタにしたりとか。
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なるほど。
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酒飲みならではですね(笑)
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ここに来られるお客さんも、居酒屋と思って入ってきて、こんなイタリアンがあったら、びっくりしますよね。
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イタリアンと思って入ってきた人は、もう本当に、イタリアンしか頼まないですから。
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あとは、お客さんにどういうシーンで使ってほしいというのはありますか? 色んな使い方があると思うんですけど。
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お酒飲みの人に来てほしいですね。それが一番ですね。 僕もスタッフもお酒が好きで、お酒飲むんやったらやっぱこれやねみたいな感じのメニューで揃えちゃってるんで。
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じゃあ懇親会とかで使うのもイメージされた感じですか?
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そうですね。ちょっと仕事終わりに、あの店何でもあるけんあそこで飲んで帰ろうやって言われるのが一番嬉しいですよね。
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そうですよね。 よし家さんって何年されてるんですか?
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3年目ですね。
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結構常連の方もいらっしゃいますよね。
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結構ありがたいことに。
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今後、新しくチャレンジしたいことはありますか?
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そうですね。うちの社長はもう1店舗、2店舗を増やして、ゆくゆくは東京の方でもやっていきたいと考えています。この五島列島の魚を使って。僕はいろんなコンセプトでやっていきたいなと思ってるんですよ。1店舗目が五島列島の旬魚イタリアンなんで、次は五島列島の旬魚スペインバルとか、中華とか。
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それも楽しいですよね。
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フレンチとか。そういうのも面白いかなってちょっと考えてて。メニューを考えるのが大変ですけどね。
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メニューってどうやって考えてるんですか?
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僕もいろんなお店を飲み歩いて、これ面白いなっていうメニューもあったりとか、あとやっぱり料理の本を読んだりとか。一番はでも、買い出しとかスーパー行ってるときに食材をバーって見て、これとこれ組み合わせて、このソースでというのが一番多いですね。でも多分料理やってる人って、それが一番じゃないですかね。冷蔵庫ガッてあげて、買ってみてこれとこれを使ってこれ作ろうかなみたいな。
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料理が上手な人のやり方ですね。
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多分料理人の人って、そのパターンが一番多いんじゃないかなと思いますけどね。
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食材を見て。旬なものとか、スーパーに出てくるものとか変わってきますもんね。
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ですね。本当に考えようと思った時に、料理のサイトとかを見ずに旬の食材とかだけを調べるんですね。 例えば今から冬のメニューだったら12月から2月にかけての食材、魚、野菜の一覧を見ながら、じゃあこれとこれを組み合わせて、店にある調味料で、あれをこうして、これをそうするみたいな。思い付いたのをバーッと入っていって、試作して、という感じですね。
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組み合わせを変えたりして、いろいろ試して。味付けも色々ありますもんね。
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そうですね。
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これだけいろんな種類があれば、いろんな作り方ができますね。
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本当はもっと凝ったものを作りたいんですけどね。いかんせん、やっぱり2人でやってるんで。
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自分で作って出して、会計してって大変ですよね。
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ランチしながら、夜の仕込みして、スタッフの方が来てくれるので、2人でやるんですけど。 だいたい予約で、ありがたいことに満席になるんですけど。すぐ出せるもの。もう仕込みの段階である程度作っておいて、オーダー入ったら温め直して出すぐらいの感じのメニューで今やってるんで。
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すぐ出てくるのはありがたいですけどね。
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もうちょっとやっぱり、凝ったのを作りたいなっていうのは、料理人としてはありますね。
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今後も、リピーターの社員含め、たくさん利用させていただくと思うんですが、よろしくお願いします!
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こちらこそ宜しくお願いします!
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本日はありがとうございました!